ギリシャ破綻で本当に困るのは誰?

コラム

ギリシャ国債破綻で困るのは、保有銀行ではなくアメリカの銀行

ギリシャ破綻と言われていますが、今は「デフォルト状態である」と言われているだけで

公式に「デフォルト」と認定されているわけではありません。

けれど、このように日経の一面に載るくらいなので、ギリシャのデフォルト宣言ももう間近だと思います。

■FRBも懸念

米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は10日、米フロリダ州で「欧州の財政・金融情勢が重大な懸念」と強調。「潜在的な不確実性や米市場の振れをもたらす」と述べ、影響を注視する姿勢を示した。

ギリシャでは12日、欧州連合(EU)や国際通貨基金(IMF)から1300億ユーロ(約13兆円)規模の追加支援を受ける条件となる緊縮策や構造改革について国会で関連法案の採決を予定する。3月のまとまった規模の国債償還を前に支援が確定しないと、ギリシャはデフォルト(債務不履行)に突然陥り、国債を保有する銀行などに大打撃が及びかねない。

日経新聞2012/2/12朝刊

ギリシャ国債が正式にデフォルト宣言すると、CDS(倒産保険)の対象になります。

つまり、ギリシャ国債を保有していても、保険をかけている銀行は倒産保険が適用されるので、それほど困りません。

また国債保有してなくても、CDSだけ買っているヘッジ・ファンド等は莫大な利益が出ます。

大打撃を受けるのは、CDS(倒産保険)を大量に発行しているアメリカの大手銀行です。

リーマン・ショックが起こったとき、AIGはこのCDSの損失で事実上破綻し、

国から公的資金を投入されました。

だから、アメリカはギリシャの公式デフォルトを認めたくないので

債務削減をすすめているのです。


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