「保険に入る」ではなく「保障を買う」

お金・経済コラム

保険と投資と保障を分けて考える

掛け捨ては勿体ない?

「保障もありながら、満期になったらお金が受け取れる」
「払った分くらいは戻ってきますよ」

日本人は、こういったセールス・トークに弱い方が多いと感じます。
保険の相談を受けると、ほとんどの方が「終身保険」や「養老保険」に入っていて
保険のかけ過ぎだと感じます。

「終身保険」・「養老保険」は保障+投資

「終身保険」・「養老保険」は、支払った保険料を保険会社が運用する保険です。
つまり、保障+投資商品ですね。

因みに保険会社は投資先に困って、今、日本国債を大量に買っています。
つまり、こういった保険を買うというのは、間接的に一部を日本国債に投資しているようなものです。

また、掛け捨てに比べて保険料が高額なのも特徴です。
デフレがこの先ずっと続くと考えるなら、こういった保険を選択するのも1つです。

ケースbyケースで、終身保険が必要な方もいらっしゃいます。
そういった方は、インフレが起こった場合には保険を買い足していくことになります。

インフレに弱く、デフレに強い保険

終身、養老保険はインフレに弱いです。
10年先、20年先に支払った保険料の1,000万円が戻ってきたとしても、
物価が今の10倍になっていたら、100万円分の価値しかないわけです。

逆にこの先ずっとデフレが続くなら、価値は上がります。

超低金利で預けるのか

また、今は超低金利です。

終身、養老保険は保障+投資と書きました。
長期のものをこんな低金利のときに預けるというのはナンセンスだと思います。
(保険の契約では、「予定利率」という言葉を使います)

金利が上がっても低金利に固定されたままの契約になってしまいます。

必要な保障を買う

以上から、必要な保障は掛け捨てで買うというのが、今の時代にあっていると思います。
(勿論、ケースbyケースで、その人によって違いますが)

大手保険会社が運用に失敗して倒産する今の時代、
もし投資したいのなら、保険とは別に自分で運用先を選択した方が
リスクもコントロールできます。

個人年金保険にも意味があるのか、よく考えた方がよいのではないでしょうか。

保険は必要?

保険の必要な人

保険の必要な人は、何か起こったときに経済的に困る人です。

  • 貯蓄のあまり無い人
  • 子どもが小さく、何かあったら家族が困る人
  • 今、働き手に何かあったときに困る人

逆に300万円程度の貯蓄があれば、医療保険はかなり減らせる方も多いです。
(勿論、月の支出にもよります)

保障が過剰でないかチェックしてみて下さい。

保険金がおりないケースを知っておく

3大疾病などの特定疾病は、保険料が高い割に、保険金がすぐにおりません。
がん以外は90日後に後遺症が残らなければ、保険金はおりません。

保険、転換するべき?

まず、保障が過剰な保険は解約を考えたらよいと思います。

今後インフレになると予想するなら、終身・養老保険は見直したらよいと思います。

ただし、同じ保険会社の「保険を下取りして転換しましょう」という提案は
契約者にとっては不利になることが多いです。

年齢が上がって、必要な保証を増やしたいのであれば
保険の下取りをして新たな契約を結ぶのではなく
新しく保障を買い足した方が有利になります。

また、解約だけでなく、保険料の支払いを止めて保障は継続する
「払い済み」にするという選択肢もあります。

保険会社、共済も含めて根本的に見直すことが大切です。

おすすめの保険

共済(保険ではありませんが)

個人的には月払いの変額保険が好きで、保険の営業時代はよく販売していました。
(理由は長くなるので・・・)
因みにソニー生命が売ってます。

他には、たばこを吸わない人は保険料が安くなる保険など、細かくは色々あります。

保険を使った節税

過去、法人税が40~50%のときには意味がありましたが、
今はあまりメリットが無いのでは?と思います。

外資系が逓増保険を販売したときにはメリットが大きかったですが
税務署といたちごっこをしています。

つまり、税制上メリットのある保険を保険会社が販売
→メリットが使えないように税制が改定
の繰り返しをしています。

税制でころころ変わるようなものにあまり重きをおかない方がよいのではないでしょうか。

保険を見直すことの意味

保険は「まさかのとき」のためのもの。
不測の事態が起こったときに、「契約内容を勘違いしていた」のでは意味がありません。
自分がどういった保障を買っているのか、まずはよく知っておいて下さい。

次に、今は大手保険会社が倒産する時代です。
正直、ヨーロッパの国債だけでなく、アメリカ、日本の国債まで危機に陥れば
保険会社が生き残る可能性はとても低くなるでしょう。

「終身保険に入っているから、一生安心」な時代ではないことを意識することが必要です。

また、保険料は毎月支払う方が多いので、あまり意識していませんが
支払い総額はかなり大きなものになります。
必要な保険を厳選し、不要な支払いをしないことをおすすめします。

大切なお金は、不要な保険ではなく、自分の好きなことに使いたいと思います。

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